人魚は空に還る [小説]
美貌の天才絵師・有村礼と雑誌記者・里見高広のお話。
ホームズ・ワトソンな2人ですが、ホームズは高広でワトソンが礼、腰の低いホームズと高飛車なワトソンなのです。
この腰の低いホームズと高飛車なワトソンという設定、面白いなぁ!
最後の短編に、どうして礼がホームズ(探偵)をやらないのかという問いがあるんですが、それの礼の答えが良い。
礼は読者と同じ場所に立っているんだね。
周りの登場人物も、個性がはっきりしていて読んでいて気持ちがいいです。
外見は海坊主・中身は博識な田所編集長、記者の嗅覚鋭い関西出身の佐野、怪盗紳士なロータス、将来有望株の森恵、兄思いのしっかり者の森桜ちゃん。
あと、珠子ちゃんは性格もキャラ的にも良いし、小川さんは創作活動を応援したくなっちゃう。
続編では高広・礼コンビ目線ではない話もあるとのこと。
続きを読むのが楽しみだなぁ~。
わたしが好きなのは怪盗ロータスです。
『怪盗ロータス』は、「聞いているか、ロータス」という最後もすごく好き。
あと恵くんも。お母さんへの屈折した思いが、なんともね・・・。
妹の桜ちゃんを大切にしているところもポイント高し(^w^)b
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