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シャングリ・ラ 「理想郷土」 [GONZO系]

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シャングリ・ラ 最終回「理想郷土」の感想です。

ここ ↓ からです。ネタバレしております。

【対峙】
アトラス第零層にて対峙するメタルエイジ総裁・北条國子とアトラス公社総裁・“ゼウス”鳴瀬涼子。
涼子は美邦様を盾にとり、國子に矛を抜かせようとします。
躊躇う國子に、涼子は國子と美邦様が姉妹であるという。
正確には、美邦様は卑弥呼の遺伝子を持つ者同士を掛け合わされた人間(近親者同志の子供だから虚弱体質だったんですね・・・)、國子は卑弥呼そのもの、つまり卑弥呼のクローン。
ってことは、二人が持っていた耳飾りは卑弥呼のもの、ということですよね。
(ちなみに草薙くんはというと、卑弥呼の子孫とのことでした。)
國子は事実に驚きながらも、涼子の命令を固辞する。
すると涼子が次に持ち出してきたのが“世界”。
メデューサを使って各国の核ミサイルを日本に向けて発射させるといいます。
國子は命令に従わざるを得なくなりました。
しかし國子が引き上げずとも、矛は金色の光に包まれ、宙に浮く。
歓喜に震える涼子。しかし残酷に「ちょっと遅かったわ。核ミサイルは発射されたわ」と宣告するのでした。

PCの画面上には日本に向けて発射されたミサイルの軌道が次々と映し出されていました。
そして日本に着弾。大地は燃え、崩れ落ちる。
メデューサはそれを見、「これで溺れなくてすむ」と安心していました。
しかしそれはバーチャルな映像。
最後の最後に香凛ちゃんが作り出した幻像でした。
パパとママとご飯を食べたかっただけの自分と、溺れたくなかっただけのメデューサ。
「タスケテ、タスケテ・・・」
メデューサの声を聞きながら香凛ちゃんは膝を抱えて涙を流していました。

【誤算】
メデューサのコントロールを香凛ちゃんに奪われたことが涼子の一つ目の誤算。
「おのれ、あの小娘!」と叫んでも、もう遅い。
二つ目の誤算は、國子が卑弥呼化しなかったこと。
そればかりか、「我は倭の王にして巫術の王、卑弥呼なり・・・なんてね!」と謀られた。
怒りが涼子の身を支配し、美邦様に向けていた銃の引き金を弾いてしまう!
しかしその弾丸は、ミーコの手によって阻まれました。
第零層には人柱となった子供たちやヒルコの依り代の魂が濃く残っていたから、その子たちから力を借りてミーコは顕在できたのではないかしら。・・・と勝手に解釈してみました(笑)。
最後の誤算は、卑弥呼の力に触れパワーアップした國子に敗れるということ。
「アトラスなくして日本は維持できない」という涼子に対し、「みくびるな」と國子は言う。
「アトラスなしでも人は生きていける。灰の中からでもわたしたちは立ち上がれる」
涼子は、「青いな」と嘲笑する。
続く最後の言葉は「でもそれが」でした。
おそらく、このあと、「ヒトか・・・」と言おうとしたのではないでしょうか。

【卑弥呼】
第零層での戦いは終わり、最後の敵と戦うため上層へ戻る國子。
「ちょっと世界救ってくるね!」
ほんと、頼もしい子だ(笑)。
ゼウス本体は、まさにアトラスの心臓でした。
目の前には自分と同じ顔をした卑弥呼。しかし思想は涼子のそれと同じ。
「わたしたちの未来は、わたしたちが決める!」
國子は、古河・三爺からもらったブーメランにみんなの未来をこめ、ゼウスめがけて力いっぱい思いっきり投げた!

【本当の別れ】
第零層。
美邦様と奇跡的に助かった小夜子の前に、ミーコが現れます。
・・・別れの挨拶のために。
ミーコは今までアトラスのために犠牲になった幼い生命を、苦しみのない温かな場所へと連れて行こうとしていました。
別れの間際。ミーコは美邦様にニューハーフの魔法をかけます。
「シンデレラの魔法は12時まで。わたしの魔法は、ずっと、ずっと・・・」
このシーン、BGMもとても良かった・・・[もうやだ~(悲しい顔)]
ミーコが完全に消滅してしまったのはすごく悲しいけど、これで美邦様も復讐心から解放されたんですよね。
小夜子とミーコのやり取りは、なんだか夫婦みたいだったなぁ。
「この子のことよろしく頼みますよ(妻)」「そんなことわかってる!(夫)」・・・みたいな。
小夜子は普通に女なのに、なぜか旦那役だ(笑)。

第八層。
そこには武彦と秦がいました。
ダイダロスを駆除する武彦に銃口を向ける秦。
アトラスを壊したい男とアトラスを守りたい男。決して相容れない。
「撃てよ、鳴瀬涼子の犬。犬に俺の気持ちがわかるか」
「そうだな」
武彦の挑発にのり、銃を撃った秦を襲ったのはダイダロスの種子でした。
倒れる武彦の手になにかが触れ、視線を向けると妹のヤスコがいました。
「ヤスコ・・・」
名前を呼ぶと、ヤスコは微笑みました。それを見て、武彦の顔にも笑みが浮かぶ。
同時に第八層は崩れ落ちました・・・。

【再生】
秋葉原で香凛ちゃんは一人膝を抱えていました。
なにもかも失ってしまい、どうしたらいいのかわからない。
そこに、「おやおや、自家用ジェットで飛んできたのに」と聞き慣れた声が響きました。
反射的にPC画面を見上げますが、電源は落とした状態のまま。
視線をずらすと、入口のところに初めて見る顔、しかしよく知っている人物が立っていました。
張とクラリス。バーチャルではなく、リアルの二人。
「今が稼ぎ時よ」というクラリスに香凛ちゃんは苦笑し、二人にメデューサの残骸チップを見せます。
しばし物思いにふける三人。
すると、突然チップから映像が現われました。
「ママ・・・ママ・・・」と寝言を言うメデューサに、香凛ちゃんは涙を流しながら「ママはここよ」と囁きかける。
生まれたばかりのメデューサ、リアルの張とクラリス。
香凛ちゃんは、すべてなくしたわけではありません。“これから”が待っている!

【理想郷土】
崩壊するアトラスから脱出した人々は、なにもなくなった地上の光景に呆然としていました。
今木兄弟は、二人力を合わせ、地上で生きるという。
九土さんも、一人ではなく他人とまざり合って暮すのも悪くないという。
タルシャンと凪子は、新たなアトラス建設を目指し、東京を後にする。
國子は眼下に広がる東京を見つめていた。
まずは居場所をつくらなきゃ。
一人でも多くの人が帰りたいと思う居場所を作りたい。
「そここそが、わたしたちのシャングリ・ラ。」
國子はニカッと笑った。
遠くでは新たな世界を祝福するかのように、ドゥオモの鐘が鳴り響いていました。


以上、シャングリ・ラ最終回『理想郷土』でした。
ラストは「キミシニタモウコトナカレ」の前奏が流れ、國子の髪がなびき、視線は一旦正面をむき、最後はこちらを向いてニカっと笑う。そして、「シャングリ・ラ」というタイトル。
この一連の流れ、好きです。
このシーンだけでなく、最終回はBGMがとても良かったと思います。
ED曲の黒石ひとみさんVerも流れてましたよね?
これサントラ2に入るのかしら・・・。フルで聞きたい!
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