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ヴァンパイア [映画]

映画コピー:惹かれあう孤独な魂たち
       この世の果ての恋物語



岩井俊二監督作品。全編英語でした。
コピーにもあるように、とても静かでとても孤独な映画でした。

わたしはサイモンは本当にヴァンパイアなのかなと思って観ていました。
でも一緒に観ていた子は違うことを言っておりまして。
「サイモンは単なる(というのも変だけど)連続殺人犯で、“ヴァンパイア”は通称なんじゃない?」と。
そうだとしたら、ミナの輸血のシーンの意味が全然違ってみえてきまして。
わたしは「ミナもヴァンパイア化しちゃうのでは?」と思いつつ、「サイモンは、死を与える代わりに生に光を見出し、奪うより与える方を選んだんだ。彼女のおかげで変わったんだ。」と思ったのです。
でも、サイモンが人間であるのなら、輸血しても別に問題ないもんなぁ。
(生を与えたというところは紛れもないことですけど。)

(↑内容に触れているので隠しました。)
・・・あえてどちらにもとれる描き方をしたのかしらん?


印象に残ったのは最後のビデオ撮影の女の子。
「わたしにはわけがわからない世界だった。」
「わたしは・・・もういい。」
このようなニュアンスの台詞があったんですが、その子がほんとうに疲労しきった表情で。

『生きずらい世の中だけど、楽しいこと・幸せなことはこれからだってたくさんあるよ!』
正論ではある。
でも、決してそれが届かない人もいる・・・。


ヴァンパイア

ヴァンパイア

  • 作者: 岩井 俊二
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2012/08/24
  • メディア: 単行本


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