SSブログ

モリのアサガオ 第八話 [ドラマ]

モリのアサガオ・第八話を見ました。


第八話は深堀の最期のお話。
柄本明さんが圧巻でした!
お気に入りのトレーナーを汚されたとき、直樹から「あなたを嫌いになれない」と言われたとき、娘に面会したとき、廊下で土下座をしたとき、首吊ロープに向かうとき・・・。
泣く暇もないくらい、素晴らしい演技を堪能させていただきました。
画面からにじみ出る迫力にあてられそうになりましたよ。
特に、震えながらロープに向かうシーン。
深堀があんな表情をするなんて・・・。
あの目線の先にはロープがあるんだと思うと、怖くて怖くてしょうがなかった・・・。
怖かったといえば、死刑の予行練習。
練習とはいえ、足を縛られ目隠しをされ、首に縄をかけるなんて・・・(><)!
抑えつける方も怖かったと思います。
恐怖は伝染する。テレビを通して見ているわたしも怖かった。
予行練習後、刑務官の一人が俯いている姿が印象的でした。

深堀は、被害者に罪悪感はもっていないけど、おそらく山本にはもっているんですよね・・・。
罪を被ってもらい「お前は生きろ」と言われた人間が、普通に日常生活を送るというのは到底無理な話だと思うんですよ。いくら深堀が図々しい男だとはいえ、平常心ではいられないと思う。
多分、自分をこんな風に追い込んだ山本を、恨んだこともあったと思う。そして、そう思う自分のことも憎んだとも思う。
事件をおこすまで、心と体がばらばらな毎日を送っていたのではないでしょうか。
(だからといって殺人は許されることではないですが!)
深堀は山本の息子である直樹に、恐怖に引き攣りながらも最期に笑顔を送ります。
「あばよ!」
やっぱり・・・鶯谷事件がなければ・・・と思ってしまうなぁ。
直樹と深堀は家族ぐるみの付き合いで、「おじちゃん」「直樹」と呼び合ったりして、直樹は深堀の娘の百合とも仲良くなれたかもしれない。
―――大切なものは失くしてから気付く。
本当にその通りだ。

舎房暮らしに慣れつつあった渡瀬の心に波が立ち始めてきました。
直樹が渡瀬にボールを渡したことが発端で、一瞬で凶暴な顔付きに変わりました。
迫に殴りかかる。直樹に悪態をつく。
渡瀬の負の部分が前面に出てきました。
しかしそれは死への不安からくるものでした。
直樹に心の灰汁を吐き出した渡瀬は、いくらか落ち着きを取り戻しました。
・・・取り戻したかのように見えました。
ある夜、渡瀬は舌を噛み、血まみれで畳にのたうちまわるのでした・・・。




モリのアサガオ BOX [DVD]

モリのアサガオ BOX [DVD]

  • 出版社/メーカー: 角川映画
  • メディア: DVD


nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:テレビ

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。