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モリのアサガオ 第五話 [ドラマ]

モリのアサガオ・第五話を見ました。


第五話は迫の事件の被害者家族のお話。
前回、及川を刺したのは、迫に兄を殺された福田真也(今井悠貴くん)でした。
幸い深い傷にはならず、及川は数日で退院することができました。
及川は、深田家を訪ねます。
入院していたとき真也の両親から渡された示談金を返すためと、真也の様子を見るために。
真也は亡くなった兄が大好きでした。キャッチボールでどんな下手な返球をしても必ず捕ってくれる、大好きで自慢のお兄ちゃん。
そんなお兄ちゃんが突然いなくなってしまった・・・。彼の心情は想像するに難くありません。
それはご両親にも言えること。
自慢の息子がいなくなってしまった。湧き上がる悲しみと憎しみの感情。土足でズカズカ入り込んでくるマスコミ。心の傷は塞がるどころか広がる一方の日々・・・。
両親が選択したのは「なかったことにすること」でした。
環境を変え、息子は交通事故で死んだことにする。自分たちの生活を守るため考えた、必死の選択でした。
しかし、両親の考えに、真也の心はついていけなかった・・・。
「兄ちゃんは殺されたんだ!母ちゃんだっていつもお風呂で泣いている!新しいグローブなんかいらない!お兄ちゃんが使っていたのがいいって言ったのに!」
真也の叫びを目の当たりにした父親は、後日迫との面会を求め、拘置所を訪れます。
死刑囚と被害者家族の面会なんて例外中の例外のこと。及川の熱意、若林の言葉添えもあり、所長は面会を許可します。
ガラス越しに対面する加害者と被害者家族。
悪態をつく迫と、見続ける父親。
家に帰った父親は、「あいつにはなにもなかった」と淡々と妻に報告します。
「無理して笑うことはない。泣きたいときは泣けばいい。笑いたいときに笑えばいい。」
こう言った父親の表情は、とても優しいものでした。
父親はしばらくして、法務大臣に迫の死刑停止を求める嘆願書を提出する。
父親は、憎しみも悲しみも背負って、迫とともに生きることを決意したのです。だから迫に死なれては困る、と。
呆然とする迫。いつもの悪態をつくこともできませんでした。
なぜ。どうして。迫は考え続けねばなりません。

渡瀬に手紙を書いた吉岡小春(谷村美月ちゃん)。
手紙を受け取らない渡瀬に対して、どうしても伝えたい言葉がありました。
『お兄ちゃん、生きて・・・』
手話で及川は渡瀬に伝えます。
「お兄ちゃん、生きて。」

今回は、見ながら、もう、涙ポロポロ・・・[もうやだ~(悲しい顔)]
真也くんが店の前に座っているあたりから、「あ、この話はくるな・・・」と自覚はあったんですが、直樹と真也くんのキャッチボールとか、後半になっての真也くんの絶叫、父親の健吾(田口浩正さん)の爆発寸前の感情とか、思いっきり感情移入してしまって・・・。
迫と面会した時の田口さんの、吐き気と涙がぐっちゃぐっちゃになっている表情はほんとに素晴らしかった。
このシーンは、迫側にカメラがあり、普通だったら迫の表情は見えないはずんですが、父親と夕子の後ろに及川を立たせて刑務官の制服の色を通して迫の表情も映っていたんです。この演出もすごい緊迫感を生みだしていました。ほんとうにお見事!
いつもは無神経に思える直樹も、今回はよくぞ言ったと拍手!
おそらく直樹の考えていることは、奥さんだってずっと思っていたことに違いない。でも言うわけにはいかない・・・。傷ついたままなのは自分だって同じなのですから。真也くんだって、両親の気持ちがわかるだけに、口にだすことは今までできなかった。
あれは、部外者でしか言えないことなのだ・・・。
もしあの場にいたのが、若林さんだとしたら、口に出すことはしないと思うんです。
直樹だからこそ言えた。
・・・直樹を見直しました。
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