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ヴァニラ学園 4 [ヴァニラ学園]

WEB拍手お礼SSとして掲載していたものです。
ヴァニラウェア作品のプリンセスクラウン、グリムグリモア、オーディンスフィアのクロス物語となっております。

苦手な方は、ご注意ください。

今回少し下ネタがありますので、これまたご注意を・・・(^^;)



よろしければ「続きを読む」からどうぞ~。
リレ、アドヴォカート、イングウェイ、メルセデスが出てきます。



●同好会活動



化学反応同好会に入会して以来、リレにはずっと気になっていたことがあった。
それはアドヴォカートの読書の趣味である。
今日も今日とて、いかがわしい小説を隠しもせずに読む耽っている。
イングヴェイは別としても、メルセデスやグラドリエルに気付かれる前に糺してもらわくては。
リレは勇気を出してアドヴォカートに声をかけた。

「先輩。」
「はい?」
アドヴォカートは丸椅子をくるりとリレの方へ反転させた。
リレは眉間に少し皺をよせ、小声で「あの・・・」と切り出す。
「先輩が今読んでいる本・・・同好会には関係ないと思うんです。」
アドヴォカートは「ん?」と手元の本のブックカバーを外した。
タイトルは『晩夏の蕾』。
表紙には艶めかしい女性のイラストが描かれていた。
「きゃ~、こっちに向けないでください!」
リレは慌てて本をテーブルに押さえつける。
「こ・こういう本はご自宅でこっそり読めばいいと思います!」
「私はこういう本を学校で堂々と読むのが好きなんです。」
アドヴォカートはリレの言葉に、きっぱりはっきり、対義語で応えた。
「それに、あなたは勘違いしている。これだって十分同好会の趣旨に則していますよ。」
「・・・どういうことですか?」
堂に入ったアドヴォカートに、リレは問いかける。
「この本によって脳の中枢神経ドーパミンが刺激され、ある特定の反応が起こります。大きな意味では化学反応に含まれると思いませんか?」
「・・・?・・・」
リレにはアドヴォカートの言っていることがさっぱりわからない。
「つまり、ここが刺激され、」
アドヴォカートはそう言って、こめかみを指先で数回たたき、
「ここが反応するというわけです。」
次に下半身を指さした。

きっかり5秒。
リレの顔が紅潮し、頭から湯気が出るのではないというくらいに真っ赤になった。
そして。
「こんの変態~!!!」

「ねえ、イングヴェイ。あの二人、いったい何の話してたの?」
リレの見事なアッパーで宙に浮くアドヴォカートを見ながら無邪気に尋ねるメルセデスに、「深く考えるな」とイングヴェイは答えた。




【あとがき】
リレをからかうのが趣味なアドヴォカート先輩なのでした。
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