SSブログ

サルバドールの朝 [映画]

映画コピー:もっと、生きたい。

警官殺しの犯人として処刑されたサルバドールの話。

鉄環絞首刑というものをご存知でしょうか。
女神転生シリーズをプレイしたことのある方なら、悪霊ガロットと聞けばおわかりになるかもしれない。この映画にはそれが登場する。

正直サルバドールは銀行強盗に加担し人を傷つけたこともあるので、逮捕勾留は致し方ないだろうと思った。
しかし死亡した警官は、同僚のからも銃弾を浴びたと思われる。検視結果をもみ消され、裁判では弁護士側の証人は許可されず、反体制政治犯として明らかに見せしめの判決が下される。

映画が緊迫してくるのは処刑の判決が下された辺りから。
それまでサルバドールが語り部となって今までの人生を振り返るのだけれど、なんというか、緊迫感があまり感じられない。家族思いで、愛国心がある正義に燃える若者。時代が変われば「若気の至り」で済まされるような若者なのである。
その、そこらへんにいる若者に無残な判決が下される。内閣が処刑実行のサインをし、残り時間がカウントダウンし始めると、一気に時間が走り出す。政治家・教会にも働きかける弁護士、サルバドールに「ママが天国から助けてくれる」と励ます姉妹たち。だが、時は刻一刻と近づいてくる・・・。

処刑執行人が登場するシーンは、ぞくっとする。暗闇からあらわれ、淡々と部屋を見渡し、木材にのこぎりを入れ、処刑台(というかイス)を作成する。怖い・・・。
映画では死刑執行の様子も映される。「なんでこんな方法なんだ・・・」と寒気がする。サルバドールと同じく「最低だ・・・」としか言いようがない・・・。

サルバドールの父親は一度も拘置所に顔を見せず、最後の面会の時にも現れない。息子の死体を見て、父親は何を思ったのだろう・・・。
サルバドールの「goodbye darlin’ , bye bye」が頭に残った。

スペインで起こった、今からほんの30年あまり前の話。
いまでもご家族は、サルバドールの名誉のため戦っているそうです。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

もうちょっとハゲタカ群青学舎 2 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。