魔神館事件 夏と少女とサツリク風景 [小説]
帯には「“館ミステリ”への挑戦状!」。
しかし、わたくし、「“館ミステリ”というと、島田さんの『斜め屋敷の犯罪』くらいしか読んだことないので、定義がイマイチわかっておりません・・・(^^;)。
主人公の白鷹黒彦は亡くなった父親の代わりに魔神館とよばれる洋館の落成パーティに招待されるのですが、そこで殺人事件に遭遇します。
魔神館は、魔術に傾倒した香具土という物故建築家が作った館。
この殺人事件ははたして殺人鬼によるものか、魔術によるものか・・・。
探偵役は、黒彦くん。
医者や芸術家、世界最高の知性とよばれた人の前で推理を披露するのは、相当きつかったろうなぁ。
でも、早く事件を解決したい黒彦くんの一心が伝わったから、結果、皆に温かく受け入れたもらえたんでしょうね。
解決の部分は、正直「・・・え?」でした。
それまで東作さんの香具土の耽溺ぷりが描かれていたから、そうと言われればそうという気もするんですけど・・・。
でも本当に最後の最後、でしたからね~。
そこに至るまでが面白かったので、なんか、唐突感をすごく感じてしまいました。
キャラクターでは、黒彦くんのお父さま、白鷹武雄画伯に興味があるなぁ。
この後のシリーズ中、触れられることあるかしら。
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