王の逃亡 小説フランス革命7 [小説]
王の逃亡 小説フランス革命 7 (小説フランス革命) (集英社文庫)
- 作者: 佐藤 賢一
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2012/03/16
- メディア: 文庫
ルイ16世。
優しいのんびりとした王様のイメージがありました。
でも、考えてみたら『フランス国王』が“のほほん”でいられるわけないですもんね・・・。
頭に浮かぶのはベルばらのあのルイ16世なので、つい“のほほん”な姿を想像してしまうのですけれど。
この『小説フランス革命』のルイ16世は男らしさを見せます。
決断、実行力、父親らしさ。
きっとミラボーはこういうルイ16世を見たかったろうなぁ・・・。
あと、フェルゼンの印象も変わりました。
・・・こっちマイナスの方に・・・(^^;)。
まぁ、ルイ16世視点で物語が進むので、しょうがないのかなぁ。
解説を読んで勉強になったのが、「当時の王族は感情を表に出さないことが第一条件だった」ということ。
フランス革命当日、ルイ16世は日記に『なにもなかった』というようなことを記していたようですが、それも将来その日記が目に触れることを考えてのことだとしたら・・・。
それともほんとに『大したことではない』と思ってたのかな。
コメント 0