モダンタイム(上) [小説]
帯コピー:検索から、監視が始まる。
「続きを読む」から、感想です。
『魔王』の延長線上の物語です。
“安藤”“犬養”・・・『魔王』で見た名前が出てきました。
(とりあえず、本人たちはまだ登場しておりませんが。)
主人公はシステムエンジニアの渡辺拓海。
仕事で請け負ったサイトの変更をプログラミングする過程で事件に巻き込まれていきます。
・・・ん、まだ巻き込まれてはないかな、『傍観』と言った方が近いかも。
ただ違う事件の当事者ではあります。
それは自分の妻佳代子からの監視。愛情表現の裏返しというには恐ろしい執拗さです。
この佳代子さん、下巻で化けるのかなぁ。
化けてくれないと、怖い人で終わってしまうんだけど・・・(^^;)。
佳代子さんが拓海の監視を依頼したのが岡本猛。暴力業の人。
拓海を脅したり、同情したり、偶然助けたりで、不思議な縁ができました。
井坂好太郎なる小説家も出てきましたよ(笑)。
女好きで自分大好きな人。そして友達思いの人・・・かもしれない。
播磨崎小学校、安藤商会、個別カウンセリング。
この単語を一緒にネットで検索した人が次々と事件に巻き込まれていく。
不思議な縁でつながった拓海、猛、好太郎の3人も、じわじわと事件に巻き込まれていく。
大雑把にいうと、拓海は慎重派、猛は肉体派(でも馬鹿ではない)、好太郎は楽天家(でも馬鹿ではない)。
まあまあ良いバランスの3人です。
ただ事件は大きい。
3人でどう疑問を解いていくのか・・・。
事件の発端でもある五反田さんの行方も気になります。
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