さよなら妖精 [小説]
再読。
最初読んだ時「なんとなくこの話は合わないかも・・・」と思いました。
多分米澤さんのBoy meets girl作品でああいう結末になったことが、少なからずショックだったからだと思います。
でも、結末を知った上でもう一度読んでみると、零れおちた欠片を拾い集めているような気分になり、それは嫌な感覚ではありませんでした。
むしろ、愛でるような感覚に近いかも・・・?
わたしは一度目よりも二度目に読んだ時の方が、このお話をじっくり味わえた気がするな。
太刀洗さんの手紙の部分はず~っと印象に残っていました。
再読しても、あの箇所はとても好き。
クールな太刀洗さんが、マーヤのお兄さんにああ書かせるほどの手紙を必死に書いた。
いったいどれほどの優しさの詰まった手紙だったのだろう・・・!
今現在、ユーゴスラヴィアという名前の国はなくなってしまいました。
守屋君がマーヤの暮らした土地を訪れたとき、どんな感慨をもつのだろうか・・・。
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