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ヘブンズ・ドア [映画]

映画コピー:ふざけんな、神様

舞台挨拶の前に所謂“社会の窓”が全開していたことについての長瀬君の発言。
「俺のヘブンズ・ドアはノックしなくても開いている」
ネットで目にし、大爆笑しました。

 ↓ から感想を。ネタばれですのでご注意を。

オリジナルの『ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア』が大好きです。
日本でリメイクされるというニュースを聞いた時はギョっとして、あの二人を誰が演じるのか、ラストシーンはどうなるのか、もしかして過剰演出の号泣ものに変えられてしまうのではないか・・・などなど不安要素が先立ちました。
でも、青年と少女にがらっと設定を変えて、出演者二人の並ぶ写真を見たら、「あ、悪くない」。
そして、映画を見終わった感想も、「悪くない」。
もし、一番の懸念だったラストシーンが“お涙ちょうだいちょうだい”映像に変えられていたら、こうは思わなかったろうなぁ。ちょっぴり湿らせたくらいで、わたしは許容範囲でした。



●青山勝人
挫折し、“次”を見いだせない青年。
医者から余命を宣告されても、他人事というスタンスのように見えました。
でも発作が頻発し、現実として徐々に死を捉え始める。
母親を前にして、“別れ”を意識し足が動かず、喉が渇く。膝を折って「死にたくない」と吐きだし、涙を流すことで実感したのは、背中合わせの「生と死」。
オリジナル版と違い、この勝人くんは母親と対面したらもう海には向かわない危うさがあるように見えるので、母親の背中だけを見つめるだけで終わらせたのは良かったと思う。
演じる長瀬智也くん。
瞬発力が非常に高い人だ。

●白石春海
病院暮らしの少女。イメージカラーの青っていうのは、やはり“海”からきてるのかな。
この子の「一度も海を見たことがない」という一言から、勝人と春海の旅が始まる。
“かっこいい男の子とキス”は勝人になるんじゃないかな、とは思っていたけど、そのタイミングが、「死にたくない」と弱り切っている時の勝人だったとは。
すごいな。時として少女の母性はすごい包容力だ。
演じる福田麻由子ちゃん。
試着シーンでのファッションショーが可愛かった。

●長谷川
別居中の妻子のことが気になってしょうがない刑事。だら~っとしているようでいて、締めるところは締めるという、結構理想的な上司なのでは・・・?
演じる三浦友和さん。
『転々』以来、友和さんのこういうタイプの役柄、大好きです。なんて“ぐた~”が似合うのでしょう!“ぐだ~”がこんなに素敵な俳優さん、中々いないと思う。

●辺見
忠義の人。小さい頃の小久保のことも知っていて、きっとずっとなんとかしてあげたい、って思っていたんでしょうね。
演じる田中泯さん。
この映画を見ようと思ったのは、泯さんがでていることも大きかったです。どっしりと覚悟を決めている姿が素敵でした。

●安達
人が良く、ぎりぎりの段階で最もそれを発揮した人。
勝人と小久保が対峙しているあのときに、「社長、やめましょうよ」と言えたのはすごいと思う。
実は、内部告発の件でまず思い浮かんだのはこの人でした(・・・でも、きっと辺見さんでしょうね・・・(^^;))。

●小久保
小さい頃からなのか、なにかきっかけがあったのか。二代目社長の、初代社長への反発反動・・・?
演じる長塚さんの冷酷な眼差しと冷徹な声にしびれました。
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