ヴァニラ学園 9 [ヴァニラ学園]
WEB拍手お礼SSとして掲載していたものです。
ヴァニラウェア作品のプリンセスクラウン、グリムグリモア、オーディンスフィアのクロス物語となっております。
苦手な方は、ご注意ください。
よろしければ「続きを読む」からどうぞ~。
エドワード、グラドリエル、リレ、アドヴォカート、メルセデス、イングヴェイが出てきます。
●みたびエドワードとグラドリエル
グラドリエルとエドワードの事情を知っているメルセデスの「同好会の帰りは、私の家の車でグラドリエルを家まで送るわ」という言葉でその場は収まったが、エドワードの中では他の不埒な連中と一緒にされたのが不愉快極まりなかった。
よって未だに化学反応同好会の男二人は、好きになれない。
「それで、リレとアドヴォカート先輩が・・・」
だがグラドリエルは同好会を気に入っているようだ。
同好会というより、同い年の友達リレ・ブラウとメルセデス・リングフォールドと過ごす時間が気に入っている、というべきか。
この学園に入るまで、グラドリエルは家庭教師に勉強を教わっていた。
同じ年の頃の子供というと幼馴染のエドワードしかいない環境である。
このままではグラドリエルのためにはならぬと、エルファーランは姉二人が通うヴァニラ学園に入学を決めた。
結果的にそれは英断であったといえよう。
グラドリエルはリレとメルセデスと出会い、以前よりもずっと笑顔を見せるようになった。
作り笑いや愛想笑いなどではない、グラドリエル本来の笑顔だ。
―――グラドリエルが笑っているなら、それでいい。
エドワードは楽しそうに級友のことを話すグラドリエルの横顔を眺め、ひそかに頬を緩めた。
●その後の化学反応同好会(注:会話のみになっております)
「先輩、エドワード君の入会を許可してあげてもいいんじゃありませんか?」
「なにをまた・・・。もしやリレ君、あなた、エドワードが気になるとでも?それでは横恋慕ではありませんか!」
「へ・変なこと言わないでください!」
「おや、つまらない。」
「わたしもリレに賛成~。」
「・・・メルセデス君もですか?」
「だってわたしが送るって言ったのに、毎回理科室の前でグラドリエルを待ってるんだもの・・・。なんだかかわいそう・・・。」
「おいおい、かわいそうって理由で入会を許可できるかよ。」
「だってぇ・・・」
「先輩、そもそもなんで募集をやめたんです?」
「あん?」
「学校の規定だと、人数が6人集まれば『同好会』から『部』に昇格なんですよ?エドワード君だけでなく希望者全員同好会に入ってもらって、ば~んと部に昇格したらいいじゃないですか!」
「嫌だ。(キッパリ)」
「嫌です。(キッパリ)」
「んもう!二人して!」
「理由をちゃんと言ってください!」
「「・・・『部』なんて面倒くさい・・・」」
「「はあ?」」
「『部』になったらそれに見合った活動をしなくてはなりません。」
「今までのペースを乱されるなんて冗談じゃないぜ・・・。」
「「・・・(こんの無精者ども・・・!)・・・」」
【あとがき】
化学反応同好会の活動内容は「カルメ焼きつくり」。あとはだら~っと過ごしています。
ヴァニラウェア作品のプリンセスクラウン、グリムグリモア、オーディンスフィアのクロス物語となっております。
苦手な方は、ご注意ください。
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エドワード、グラドリエル、リレ、アドヴォカート、メルセデス、イングヴェイが出てきます。
●みたびエドワードとグラドリエル
グラドリエルとエドワードの事情を知っているメルセデスの「同好会の帰りは、私の家の車でグラドリエルを家まで送るわ」という言葉でその場は収まったが、エドワードの中では他の不埒な連中と一緒にされたのが不愉快極まりなかった。
よって未だに化学反応同好会の男二人は、好きになれない。
「それで、リレとアドヴォカート先輩が・・・」
だがグラドリエルは同好会を気に入っているようだ。
同好会というより、同い年の友達リレ・ブラウとメルセデス・リングフォールドと過ごす時間が気に入っている、というべきか。
この学園に入るまで、グラドリエルは家庭教師に勉強を教わっていた。
同じ年の頃の子供というと幼馴染のエドワードしかいない環境である。
このままではグラドリエルのためにはならぬと、エルファーランは姉二人が通うヴァニラ学園に入学を決めた。
結果的にそれは英断であったといえよう。
グラドリエルはリレとメルセデスと出会い、以前よりもずっと笑顔を見せるようになった。
作り笑いや愛想笑いなどではない、グラドリエル本来の笑顔だ。
―――グラドリエルが笑っているなら、それでいい。
エドワードは楽しそうに級友のことを話すグラドリエルの横顔を眺め、ひそかに頬を緩めた。
●その後の化学反応同好会(注:会話のみになっております)
「先輩、エドワード君の入会を許可してあげてもいいんじゃありませんか?」
「なにをまた・・・。もしやリレ君、あなた、エドワードが気になるとでも?それでは横恋慕ではありませんか!」
「へ・変なこと言わないでください!」
「おや、つまらない。」
「わたしもリレに賛成~。」
「・・・メルセデス君もですか?」
「だってわたしが送るって言ったのに、毎回理科室の前でグラドリエルを待ってるんだもの・・・。なんだかかわいそう・・・。」
「おいおい、かわいそうって理由で入会を許可できるかよ。」
「だってぇ・・・」
「先輩、そもそもなんで募集をやめたんです?」
「あん?」
「学校の規定だと、人数が6人集まれば『同好会』から『部』に昇格なんですよ?エドワード君だけでなく希望者全員同好会に入ってもらって、ば~んと部に昇格したらいいじゃないですか!」
「嫌だ。(キッパリ)」
「嫌です。(キッパリ)」
「んもう!二人して!」
「理由をちゃんと言ってください!」
「「・・・『部』なんて面倒くさい・・・」」
「「はあ?」」
「『部』になったらそれに見合った活動をしなくてはなりません。」
「今までのペースを乱されるなんて冗談じゃないぜ・・・。」
「「・・・(こんの無精者ども・・・!)・・・」」
【あとがき】
化学反応同好会の活動内容は「カルメ焼きつくり」。あとはだら~っと過ごしています。
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