ヴァニラ学園 3 [ヴァニラ学園]
WEB拍手お礼SSとして掲載していたものです。
ヴァニラウェア作品のプリンセスクラウン、グリムグリモア、オーディンスフィアのクロス物語となっております。
苦手な方は、ご注意ください。
よろしければ「続きを読む」からどうぞ~。
メルセデス、リレ、グラドリエル、エドワードが出てきます。
●おさななじみ
「お願い、グラドリエル、リレ!どうかわたしと一緒に化学反応同好会に入って!」
放課後、メルセデスに突然頭を下げられ、グラドリエルとリレは面食らった。
「メルセデス、突然どうしたの?」
カバンを手にリレが尋ねる。
「実は・・・わたしの幼馴染が化学反応同好会にいるんだけど、人数が二人しかいないんですって・・・。」
しょんぼりした口調でメルセデスが話し始める。
「この学校、『同好会は3人以上』って規定されているでしょう・・・?このままだと同好会が潰れちゃうの・・・。だから、ね、お願い!」
「化学反応・・・?う~ん、よく分からないなぁ。」
あまり気乗りなさそうにリレが呟くと、
「カルメ焼きとか、あと身近な材料で簡単なお菓子を作ったりするんですって!面白そうだと思わない?それにイングヴェイは、あ、イングヴェイって2つ年上の幼馴染の名前なんだけど、頭いいのよ。教科書でわからないところがあったら教えてもらえるわ。」
「へぇ~、そうなの・・・。わたしまだ部活決めてないから、入ってもいいわ。」
グラドリエルは、リレが『お菓子』という言葉に反応したことに気付いたが、見なかったふりをする。
リレの返事にメルセデスは「やった~!」と手を叩き、
「ね、グラドリエルもお願い。名前だけでいいの・・・。」
と、つぶらな瞳で訴えかけてきた。
「・・・でも、わたし、剣道部に入部届け出しちゃったわ・・・。」
「大丈夫!化学反応同好会は、あくまでも同好会だから!文系の活動だし、グラドリエルの部活動の妨げにはならないわ。」
ここまで言われたら仕方ない。
グラドリエルは「うん、わかった」とにっこり頷いた。
「やった~!」
メルセデスはぴょんぴょん飛びはね、大喜びする。
グラドリエルとリレでなんとか落ち着かせたが、「イングヴェイに早く伝えなきゃ!」とか「イングヴェイ、喜ぶだろうなぁ」とか、未だ興奮冷めやらぬ様子だ。
グラドリエルとリレは目配せをし、ふふふ・・・と笑いあった。
その時、廊下から男子生徒の声がした。
「グラドリエル。」
「あ、はい。」
慌ててグラドリエルはカバンを手に取り、立ち上がる。
「ごめん、部活だから。また明日ね。」
グラドリエルは、リレとメルセデスに手を振り廊下へ駆けて行った。
「お待たせしました。」
「いや、待ってない。」
ぶっきらぼうに答えるこの男子は隣のクラスの生徒で、名をエドワードという。
グラドリエルの幼馴染だ。
グラドリエルは隣を歩くエドワードの横顔を、そっと盗み見る。
化学反応同好会に入ったのは、メルセデスの恋の応援をするため。
だって、大好きな人の傍にいたい気持ちはよくわかるもの・・・。
グラドリエルの視線に気づいたのか、「どうかしたか?」とエドワードは問いかける。
「い、いえ何も・・・」と、グラドリエルは頬を染め、急いで視線を戻した。
【あとがき】
エドグラ大好きです!
グラドリエルが敬語っていうのがたまりませんv
ヴァニラウェア作品のプリンセスクラウン、グリムグリモア、オーディンスフィアのクロス物語となっております。
苦手な方は、ご注意ください。
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メルセデス、リレ、グラドリエル、エドワードが出てきます。
●おさななじみ
「お願い、グラドリエル、リレ!どうかわたしと一緒に化学反応同好会に入って!」
放課後、メルセデスに突然頭を下げられ、グラドリエルとリレは面食らった。
「メルセデス、突然どうしたの?」
カバンを手にリレが尋ねる。
「実は・・・わたしの幼馴染が化学反応同好会にいるんだけど、人数が二人しかいないんですって・・・。」
しょんぼりした口調でメルセデスが話し始める。
「この学校、『同好会は3人以上』って規定されているでしょう・・・?このままだと同好会が潰れちゃうの・・・。だから、ね、お願い!」
「化学反応・・・?う~ん、よく分からないなぁ。」
あまり気乗りなさそうにリレが呟くと、
「カルメ焼きとか、あと身近な材料で簡単なお菓子を作ったりするんですって!面白そうだと思わない?それにイングヴェイは、あ、イングヴェイって2つ年上の幼馴染の名前なんだけど、頭いいのよ。教科書でわからないところがあったら教えてもらえるわ。」
「へぇ~、そうなの・・・。わたしまだ部活決めてないから、入ってもいいわ。」
グラドリエルは、リレが『お菓子』という言葉に反応したことに気付いたが、見なかったふりをする。
リレの返事にメルセデスは「やった~!」と手を叩き、
「ね、グラドリエルもお願い。名前だけでいいの・・・。」
と、つぶらな瞳で訴えかけてきた。
「・・・でも、わたし、剣道部に入部届け出しちゃったわ・・・。」
「大丈夫!化学反応同好会は、あくまでも同好会だから!文系の活動だし、グラドリエルの部活動の妨げにはならないわ。」
ここまで言われたら仕方ない。
グラドリエルは「うん、わかった」とにっこり頷いた。
「やった~!」
メルセデスはぴょんぴょん飛びはね、大喜びする。
グラドリエルとリレでなんとか落ち着かせたが、「イングヴェイに早く伝えなきゃ!」とか「イングヴェイ、喜ぶだろうなぁ」とか、未だ興奮冷めやらぬ様子だ。
グラドリエルとリレは目配せをし、ふふふ・・・と笑いあった。
その時、廊下から男子生徒の声がした。
「グラドリエル。」
「あ、はい。」
慌ててグラドリエルはカバンを手に取り、立ち上がる。
「ごめん、部活だから。また明日ね。」
グラドリエルは、リレとメルセデスに手を振り廊下へ駆けて行った。
「お待たせしました。」
「いや、待ってない。」
ぶっきらぼうに答えるこの男子は隣のクラスの生徒で、名をエドワードという。
グラドリエルの幼馴染だ。
グラドリエルは隣を歩くエドワードの横顔を、そっと盗み見る。
化学反応同好会に入ったのは、メルセデスの恋の応援をするため。
だって、大好きな人の傍にいたい気持ちはよくわかるもの・・・。
グラドリエルの視線に気づいたのか、「どうかしたか?」とエドワードは問いかける。
「い、いえ何も・・・」と、グラドリエルは頬を染め、急いで視線を戻した。
【あとがき】
エドグラ大好きです!
グラドリエルが敬語っていうのがたまりませんv
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